職場で突然キレる人への対処|その場の距離の取り方・記録の残し方・相談先を公的情報で整理
職場で突然怒鳴られて、頭が真っ白になる。その場で何をすればいいのかわからないまま、あとから何日も思い出してしまう……そんな悩みは、本当によく聞きます。
この記事では、その場の距離の取り方・記録の残し方・相談先の3つを、厚生労働省の公式ページで確認できる範囲で整理しました。
霊夢急に大きな声を出されると、固まってしまうって話、よく聞くのよね…
魔理沙そうなんだぜ。だから「その場」「記録」「相談」の3つに分けて、順番に見ていこう。
なお、この記事は一般的な情報の紹介です。パワーハラスメントに当たるかどうかの判断や、法的な助言ではありません。
- その場では自分の安全がいちばん大切です。身の危険を感じたら離れます。言い返すより、いったん席を外す手もあります(一般的な考え方)。
- 「いつ、どこで、誰が、何を、何のために、どのように」(5W1H)を、メモや録音など自分に合う方法で記録します。
- 相談先は、信頼できる同僚・上司 → 人事部・社内の相談窓口 → 社外の窓口(総合労働相談コーナーなど)の順です。パワハラかどうかは個別の判断なので、窓口で聞いてみてください。
- 職場で突然怒鳴られて、どう動けばいいかわからなくなった人
- 記録を残したほうがいいと聞いたけれど、何をどう残すか迷っている人
- 厳しい指導なのかパワハラなのか、誰に相談すればいいのか悩んでいる人
①その場の距離:まず自分の安全
霊夢怒鳴られたら、すぐ言い返したほうがいいの?
魔理沙言い合いが長引くと、状況が悪くなることもあるんだぜ。まずは自分の安全を考えよう。
身の危険を感じたら離れる
厚生労働省の公式ページ(あかるい職場応援団)には、パワーハラスメントの6類型が挙げられています。その中の「身体的な攻撃」には、殴る・蹴る・物を投げつけるといった行為が入っています。
物を投げつけるような行為は、身の安全にかかわります。身の危険を感じたら、その場から離れることを優先してください。

席を外す、返事は短く
その場の対処について、公式ページに具体的な手順は確認できませんでした。以下は一般的な考え方です。
- 言い返さず、いったん席を外す
- 落ち着くまで、少し間を置く
- 席を外せないときは、近づきすぎない
- 返事は短くして、言い合いを長引かせない
「その場で白黒つけなくてよい」と考えておくと、少し気持ちが楽になります。順番は、まず自分の安全、そのあとで事実の記録です。
公式ページでは、我慢していても解決せず、エスカレートする可能性があるとされています。つらいときは、次の「記録」と「相談」に進んでみてください。
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②記録の残し方:5W1Hで事実を残す
霊夢記録って、何をどう書いたらいいのかしら?
魔理沙公式ページに書き方の目安があるんだぜ。5W1Hで考えるとわかりやすいんだ。
「いつ・どこで・誰が・何を・何のために・どのように」
あかるい職場応援団には、ハラスメントと思われる行為をされた場合は、いつどこで誰が何を何のためにどのように(5W1H)したのかを記録しましょう、と書かれています。後の事実確認に役立つためです。
方法は、メモや録音など、自分に合ったものでかまいません。

記録を整理するコツ
ここからは公式ページの記載ではなく、記録を整理するための一般的なコツです。軽い提案として読んでください。
- 見たこと・言われたことと、自分の気持ちは、分けて書く
- 何回もあったときは、日付ごとに分けておく
- 人に見られない場所(手帳やスマホなど)に保管する
録音の扱いは、窓口で聞く
公式ページには、録音は記録の方法の例として挙がっています。ただ、録音の細かい決まり(法的な扱い)は、公式ページの範囲では確認できませんでした。迷うときは、あとで紹介する窓口に聞いてみてください。
霊夢迷ったら、聞いていいのね。
魔理沙そうだぜ。ひとりで抱え込まなくて大丈夫なんだ。
③相談先:社内から社外まで
霊夢パワハラなのか、ただの厳しい指導なのか、自分では判断できないのよ…
魔理沙それも含めて、窓口で聞いていいんだぜ。まず、公式ページの考え方を見てみよう。
パワハラの3つの要素と、適正な指導
あかるい職場応援団では、職場のパワーハラスメントは、次の3つの要素をすべて満たすものとされています。
| 要素 | 公式ページの説明 |
|---|---|
| ① 優越的な関係を背景とした言動 | 業務上、行為者に抵抗や拒絶をすることが難しい関係を背景に行われるもの |
| ② 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動 | 必要かつ相当な範囲を超えているもの |
| ③ 就業環境が害される | 身体的・精神的な苦痛を受け、能力の発揮に重大な悪影響が出るなど、看過できない支障が生じること |
一方で、客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導は、パワハラに該当しません。「怒鳴られたら全部パワハラ」でも「指導だから我慢」でもなく、個別に判断されるものです。
「職場」には、業務を遂行する場所が含まれます。出張先や、業務で使う車の中、取引先との打ち合わせの場所なども入ります。勤務時間外の懇親の場なども、実質的に職務の延長と考えられる場合は含まれ得るとされ、個別に判断されます。
相談の順番
公式ページに書かれている相談の順番は、次のとおりです。
- 信頼できる同僚や上司に相談する
- 上司に相談できない場合は、人事部や社内の相談窓口に相談する
- 社内に窓口がない、または解決できない場合は、外部の相談窓口に相談する
会社は、相談窓口をあらかじめ定めて、労働者に周知する必要があります。職場のパワハラ防止措置は、2022年(令和4年)4月1日から中小企業の事業主にも義務になっています。

社外の窓口:総合労働相談コーナー
社内の窓口に相談しにくいとき、公的な機関として、パワハラ・セクハラ等のハラスメント問題は、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)が挙げられています。社外の例としては、労働局の総合労働相談コーナー、都道府県労働委員会、法テラスなどがあります。
厚生労働省の案内による、総合労働相談コーナーの特徴は次のとおりです。
- 解雇、雇止め、配置転換、いじめ・嫌がらせ、パワハラなど、労働問題全般の相談ができます
- 労働者・事業主のどちらからの相談も受け付けています
- 相談者のプライバシーの保護に配慮した対応とされています
- 状況に応じて「助言・指導」や「あっせん」の案内もしています
- 希望に応じて、裁判所、都道府県労働委員会、法テラスなど、ほかの紛争解決機関の情報も教えてもらえます
土・日・祝日と年末年始は閉庁です。専門の相談員が不在の日時もあるため、来所前に電話で確認することが勧められています。開庁時間や場所は、都道府県ごとに違います。
相談の前に、いつ、誰から、どんなことを言われたかを整理しておくと、話しやすくなります。先ほどの記録が役に立ちます。
霊夢記録があれば、窓口でも説明しやすそうね。
魔理沙だぜ。安全、記録、相談の順番で、できるところから進めればいいんだ。
Q&Aよくある質問
突然怒鳴られたら、それは必ずパワハラ?
パワハラかどうかは、3つの要素をすべて満たすかどうかで、個別に判断されます。適正な業務指導はパワハラに該当しません。迷うときは、相談窓口で聞いてみてください。
録音して大丈夫?
公式ページには、記録の方法の例として「メモや録音など」と書かれています。ただ、録音の法的な扱いは公式ページの範囲では確認できませんでした。迷うなら、窓口で聞いてみてください。
総合労働相談コーナーは、予約や費用がいる?
厚生労働省の案内では、費用は無料で、予約は不要です。土・日・祝日、年末年始は閉庁で、相談員が不在の日時もあるため、来所前に電話で確認することが勧められています。
小さい会社でも、相談窓口はある?
職場のパワハラ防止措置は、2022年4月1日から中小企業の事業主にも義務になっています。社内に窓口がない、相談しにくい場合は、社外の窓口も選べます。
まとめまとめ
- その場:自分の安全が最優先です。身の危険を感じたら離れます。席を外すのは一般的な考え方のひとつです。
- 記録:いつ、どこで、誰が、何を、何のために、どのようにを、メモや録音など自分に合う方法で残します。
- 相談:同僚・上司、人事部・社内窓口、社外の総合労働相談コーナーの順です。パワハラかどうかは窓口で聞きます。
魔理沙突然怒鳴られたら、まず自分の安全。ひとりで抱え込まず、窓口に相談してみてくれ!
霊夢少しずつで大丈夫よ。できるところから、ゆっくり進めていきましょう。
出典参考にした資料
- あかるい職場応援団「パワーハラスメントとは」
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/harassment_list/power-hara/ - 厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html - あかるい職場応援団「悩んでいる方」
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/worry/ - あかるい職場応援団「よくある質問」
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/qa/ - 厚生労働省「確かめよう労働条件 ハラスメント」
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/study/roudousya_harassment.html - 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に対する医学的・法的・税務上の助言ではありません。制度の対象や金額は、手帳の種類・等級・お住まいの自治体・年度によって変わります。利用の前に、各機関の公式情報をご確認ください。
